中年オヤジのゆるりクルマライフ

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トヨタ自動車社長豊田章男さんの人柄に感動

こんにちは。

 

トヨタ自動車の現在の社長、豊田章男さん。

業界では有名なクルマ好き。ということで、豊田章男社長に変わってからは乗って楽しいクルマが続々と出てきています。

また、ドライビングテクニックもレーサー並みということで、世界一過酷と言われるニュルブルクリンクノルドシュライフェ(ドイツのニュルブルクリンク北コース)の走行及びレース経験もある人です。

苗字から想像される通り、トヨタグループ創始者の家系の人です。

にもかかわらず、入社時は一族だからと特別扱いはしないと言われて、ヒラ社員で入社して社長まで登りつめた人です。

とにかくクルマが好きで、スポーツカーに乗っている時はおもちゃを与えられた子供のような笑顔になります。

トヨタのスポーツグレード、GRはGAZOO RACINGからきていますが、このGAZOO。画像(gazou)からきているのをご存知ですか?

ガズー発足当初、中古車を探すのに店舗に行かなければ在庫車が分からない状況でした。

そこでインターネットで在庫車を画像を見て確認出来るようにと始まったのがガズー。

そのガズーからレーシングカーを作ってニュルブルクリンク24時間レースに2007年に初めて参加しました。

中古車のアルテッツァというクルマをレース仕様に仕立て、その当時トヨタの業績があまり良くなかったため、トヨタワークスを名乗れず、チーム名もGAZOO  RACINGに。

豊田章男さんも本名を名乗れず、エントリーネームを愛 地球博のキャラクター、モリゾーをモジってモリゾウと。

このモリゾウという名前。豊田章男社長がレーサーとして走る時はその名前を今も使われています。

ニュルブルクリンクチャレンジはその後、毎年参戦することになり、開発途中のクルマで出走したこともあります。

レクサスの最高峰スポーツカーであるLFA。

このクルマは、ニュルブルクリンクで鍛えられたスーパースポーツです。

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これがLFAのレースカーです。

ルーフのドライバー名にMORIZO(モリゾウ)の文字がありました。

そのLFAのムック本に出ていたのですが、豊田章男さんの人柄に感動したエピソードがあります。

ニュルブルクリンクのレースの予選アタック中に、アタックを頼まれたレーシングドライバーの木下さんがクルマをガードレールにヒットさせてしまい、ピットに戻って来ました。

幸いクルマは軽傷で済んだのですが、木下さんは自分の不甲斐なさに意気消沈してしまっていました。

その彼に、豊田章男さんは優しく肩をたたいて、ありがとうと。

木下さんは、大事なクルマを傷つけてしまいました。すみません。と豊田章男さんに伝えました。

章男さんは、アタックをお願いしたのはチームですので、責任は個人にはありません。とおっしゃったそうです。

木下さんが、でもありがとうとは?と尋ねると、このプロジェクトは人材育成と開発が目的です。緊急トラブルにも対応しなければなりません。課題を与えてくれたことに感謝しているのです。とおっしゃったそうです。

人材育成の目的でトヨタディーラーのメカニックを現地へ連れて行き、開発として市販予定のクルマを走らせて鍛えることを目的としているそうです。

この部分を読んで、不覚にも子供の前で泣いてしまいそうになりました。

人間的になんて素晴らしい人なのだと。

同じクルマ好きということで豊田章男さんのことが好きでしたが、このエピソードを読んでさらに好きになりました。

そのLFAも市販予定のクルマでしたので、市販車には付かない部品を取り付けることにはレースに勝てるようになるとしても簡単には首を縦には振ってはくれなかったそうです。

また、24時間レースはクルマにとって非常に厳しいレースであるにもかかわらず、酷使して痛めつけて悪い部分の膿出しをしてくれとおっしゃったそうです。

良いクルマを作ろうと考えていることがひしひしと伝わって来ました。

今、街中を走っているC-HRも発売前にニュルブルクリンクチャレンジに出たクルマです。

トヨタが作った世界戦略SUVの謳い文句でCMをしているので、ご存知の方も多いかと。

レースといえば、スポーツカーで出るのが当たり前と思われているのに、SUVでレースをする。

豊田章男さんは面白いことをするなぁと思いました。

最近発売されたクラウンもニュルブルクリンクで鍛えられたそうです。

クラウンといえば国内専用のクルマなので、ドイツの法規に合わせるのが大変だったと聞きます。

私の今の愛車は日産マーチですが、次のクルマはトヨタ車がいいなぁと思っています。

企業のトップがこんなにもクルマが好きで、今よりもっともっと良いクルマを作りたいと思っている自動車メーカーが作ったクルマを是非購入したいです。

絶対運転して楽しいクルマであるはずですから。