中年オヤジのゆるりクルマライフ

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日産マーチのボディは最近流行りのハイテン材不使用?

こんにちは。

 

最近のクルマは、燃費を良くするために軽く作られています。

でも、万が一の事故の時には乗員を守るために強く作られていなければなりません。

ということで、強くて軽い材料であるハイテン材又は超ハイテン材と呼ばれる鉄板を使ってクルマメーカーはクルマを作っています。

ちなみにハイテン材とは、ハイ テンシル ストレングス スチール(high tensile strength steel)の略で、高張力鋼板のことです。

 

しかし、現行型のマーチ。俗にK13型と呼ばれるマーチは、このハイテン材不使用です。

 

それは何故か?

 

それは、ご存知の通り現行型のマーチはタイで生産されています。

海外仕様のマイクラ(マーチの海外名)もインドなど新興国で作られています。

価格を下げるためですね。

そうすると、先ほどのハイテン材を生産出来ない場合があります。

そのため日産の開発チームは、このハイテン材不使用で、最新の安全性能を確保しなければならないことになったそうです。

まさに技術の日産ですね。

マーチオーナーならご存知かもしれませんが、ルーフにあるブーメラン模様も強度を持たせるために入れたプレスラインらしいです。

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これですね。

現行型の特徴にもなっています。

ボディ各部も、工夫に工夫を重ねて軽く、強く作られているそうです。

 

軽さは力。じゃないですが、マーチを運転していてボディの軽さを結構実感します。

アクセルを踏むと、ストレスなくスイーッと加速しますし、ブレーキを踏むとピタッと止まります。

カーブでも思い通りのラインで曲がってくれます。

クルマにとって走る、曲がる、止まるは非常に重要ですので、車体の軽さが全てに影響しているようです。

 

空力を考えるとボディの角の部分は、エッジを立てた方が整流効果もあるのですが、丸っこい形がマーチのアイデンティティですので、そこは外せない。とのことで、そこでも開発チームは苦労したそうです。

リヤルーフはキックアップさせた方が、空気の流れが加速されてクルマが安定するので、リヤが少し上がっています。

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このおかげで現行型マーチは先代に比べて後席の頭上空間も得られたそうです。

 

色々な課題をクリアして、現行型マーチは世に出てきました。

街中でマーチを見かけた時に、今回の内容を少しでも思い出して、開発チームが苦労して世に出てきたクルマなんだなぁと思って頂けたら幸いです。