中年オヤジのゆるりクルマライフ

ドライブ情報など気ままにゆる〜く発信してゆきます

クルマのフレームナンバーとは?愛車に刻まれた世界にただ一つの番号。その打刻位置はどこだろう?

こんにちは。

 

皆さんが普段乗られているクルマ。その一台一台に全て異なるフレームナンバーが振られている事をご存知ですか?

 

自動車検査証(車検証)の車台番号欄に書かれている番号がフレームナンバーでして、例えばマーチの場合K13の後ろの番号がそのクルマのフレームナンバー。つまりシリアルナンバーです。

 

もちろんこの世に唯一つです。

 

このフレームナンバー。クルマのエンジンルームに刻印されていまして、マーチの場合、

f:id:toru-sgttor15kykmmklv531:20181215185210j:image

エンジンルーム向かって左側の奥の、

f:id:toru-sgttor15kykmmklv531:20181215185249j:image

この部分、薄いグレーの部分をよく見るとK13-00000とシリアルナンバーが打たれています。

この番号、フレームナンバーと車検証の車台番号が一致しています。

 

また、フロントタイヤのストラットタワーにはコーションプレートが取り付けられており、

f:id:toru-sgttor15kykmmklv531:20181220123504j:image

こちらにも、フレームナンバーがエンボス加工(浮き出した文字)で書かれています。

そしてニッサン モーター タイランドの文字も。

改めてタイ生産のクルマなのだと認識させられます。

 

マーチの場合はエンジンルーム内ですが、最近のクルマの中にはエンジンルーム内ではなく車内に打刻されているものもあります。

その場合はエンジンルームの中には打刻されていません。

打刻位置は運転席シートを一番後ろまで下げると、

f:id:toru-sgttor15kykmmklv531:20181215185840j:image

床が少し高くなっている部分に運転席シートが取り付けられています。

ここが、フロントクロスメンバーと呼ばれる部品でして、最近のクルマの一部は、この部分にフレームナンバーを打刻しています。

 

それは何故かといいますと、フレームナンバーはクルマの個体番号、ですからかなり重要なものです。

そのため、事故などで一番壊れにくい場所に刻印されている必要があります。

そこで、エンジンルームから車内へ打刻位置が変更になってきています。

 

ご存知の通り、クルマは乗員が乗る部分が一番頑丈に出来ていて、万が一の事故でも乗員が守られるように造られています。

 

クルマの前後はクラッシャブルゾーンと呼ばれており、事故の衝撃をボディを潰しながら吸収してゆきます。

 

エンジンルームにフレームナンバーが打刻されていると万が一の事故の時に潰れてしまってナンバー確認が出来なくなってしまいます。

 

ですから、頑丈に造られている車内にフレームナンバーの打刻位置が変わってきているのです。

 

最近では、このフロントクロスメンバー、ハイテン材が使われるようになってきました。

 

このハイテン材。クルマの軽量化にかなり貢献していまして、軽くて強い材料となっています。

 

フロントクロスメンバーにハイテン材が使われる理由としては、クルマが側面から衝突された時、例えば右折時に直進車が真横から衝突してきた場合などは、ドアの支柱部分に衝撃を受けます。そのままフロントクロスメンバーに衝撃を受け流して力を逃してゆきます。

その時に、フロントクロスメンバーが弱い材料だと力を逃せないで乗員が乗る部分が潰れてしまいます。

 

ですから、フロントクロスメンバーはハイテン材を使用して強く軽くされています。