こんにちは。
普段、クルマを運転する時にクルマを減速させるのはフットブレーキ。クルマを駐車したらパーキングブレーキ(ハンドブレーキ、サイドブレーキともいいますが。)を使いますよね。
その違いってなんだろう?と思った方もいらっしゃるかと。
フットブレーキは、油圧で作動する4輪全てにかかるブレーキ。
パーキングブレーキは、後ろ2輪だけにかかるブレーキです。
機構的には全く違うもので、フットブレーキは油圧の力でブレーキシステムを作動させるもので、最近はABS(アンチロックブレーキ)を回路上に設けていたり、ブレーキアシスト機能が付いていたりします。
ABSはタイヤがロックしてしまう事を防ぐシステムです。非常時にブレーキを思い切りかけるとタイヤがロックしてしまい、回転しないでそのまま滑ってしまいます。そこで、ABSではロック寸前でブレーキを解除して、またブレーキをかける。またロック寸前でブレーキを解除。その繰り返しを数秒間で何度も繰り返すことにより、タイヤをロックさせないで安全に停止できるシステムです。
ブレーキアシスト機能は、これも非常時にドライバーが強力にブレーキを踏んだ時にクルマ側が緊急のブレーキを踏んでいると判断して、通常より強いブレーキ力を発生させるシステムです。
パーキングブレーキは油圧ではなく、ワイヤーでハンドブレーキなどと繋がっていて、機械的にブレーキをかけるものです。
先日、エンジンブレーキのところで山道でフットブレーキを使いすぎるとブレーキが終わってしまうと書きましたが、ベーパーロックが起きてしまっても、パーキングブレーキは使うことができます。
ただ、スピードが出ている時にパーキングブレーキをかけてしまうと、後輪だけロックしてしまうためスピンしてしまいます。
ですから、パーキングブレーキで速度調整できるのは低速の時だけです。